23区内公立小「ICT取り組み状況」草の根ウォッチのことを、本日、NHKでも取り上げていただきました!
アナウンサーの方が、「学びを止めないために保護者もできることをしていく」ということに、ものすっごく共感してくださいまして大変ありがたかったです!!
一方で、一部の自治体では、、、
と言っている人もいるようです。
今回はその理由をご説明したいと思います。
教室の一斉授業は「平等」ではなかった?!

私は「教育新聞社」という全国の小中高の先生方が読んでいらっしゃる教育の専門新聞の記者を(も)、しております。
「保護者枠」みたいなもんなので、公教育の超専門家ではないのですが、それでも、日本全国の超〜イケてる先生たちに、直接取材させてもらってお話を聴く機会がたくさんあります。
そこで学んだことの一つに、「実は教室の中での一斉授業は、子供達にとって平等なものではなかったかもしれない」という興味深いお話があります。
例えば下記のイベントに登壇される小金井市立前原小学校教諭・蓑手章吾先生が、都内公立小学校教員としては、最もアクティブラーナー育成で有名な方のお一人でいらっしゃいますが、その蓑手先生に教えてもらった話です。
▼【オンラインイベント】学校再開直前!6月からの授業のあり方 〜withコロナ時代の対話的な学習とは〜(5/27 20:30~22:10)
実は、教室って、子供たち全員の声を拾えているようで、拾えてないんですよね。
空間の中に距離的な問題があるのと、子供たち一人一人のコミュニケーション特性が全く考慮されていないんです。
これは一体、どういうことなのか?!
順を追って説明いたしますね!
ICTは子供たちのコミュニケーションスタイルの不平等を克服する!!
例えば、現在の首都圏や人口の多いエリアの1学級の生徒数は、35-40人くらいですよね。
その人数を1つの教室に入れているので、一番前の席の子と一番後ろの席の子とでは、物理的に距離がありますので、「黒板や教材の見えやすさが違う」とか、「声の届き方が違う」という不平等が、そもそも生じる環境です。
そして、「先生の問いかけに即座に反応することだけが望ましい行動ではない」ということです。
休校が始まって、オンラインコミュニケーションを進めていく中で気づいたのは、今まであまり発言していなかった子の声をたくさん聞くことができるようになったことです。
「声」というのは、必ずしもリアルタイム双方向の対話だけでなく、テキストコメントで時差を挟みながら進めるやりとりでも、その子の「声」を聞くことができます。
ほほぉ〜!!!!!!
子供達の「心の声」という視点、重要ですね!!!!

というか、よく考えると、上記の絵の中で、「わからないから黙っておこう」っていう子、、、手をあげて「わかりませーん」って言えます???言いにくよね・・?(^^;
真ん中の二人も、教室という場所の中での発言数は、そんなに多くないかもしれません。
そういう子は、取り残されていく可能性が高い構造ですね。教室内の大人数一斉授業は。
教室やオンライン双方向対話のなかで、ポンポンと発言をしていくことが得意な子、ちょっと時間を置いてから考えをテキストで書くほうが得意な子と、いろんな子がいて当然ですよね。
教室の中に潜んでいた不公平、つまり、今まで気づけなかった子供たちのコミュニケーションスタイルによるハンデを、ICTが乗り越えることができると確信しています。
だから、ICTは学校再開後も、積極的に活用していくべきだと感じます。
先生と子供の1対1の非同期コミュニケーションの重要性。
つまり、先生と交換日記みたいなことをするとか、課題を提出して、それに対してコメントのフィードバックをもらうとか、時間差があるけど、先生が一人一人の子供に対して行えるコミュニケーションは、子供たち全員の声を聞けることに繋がるという話。
これ、すごく目からうろこでした。
日本一ブラックな働き方が要求されると言われている公立校の教員のみなさんですから、本当にアナログ手書きの日記だと、作業負荷的にちょっとやりきることは難しいと思いますが、ICTならそれを可能にします!!(非効率な作業・・例えばテストの丸つけとかが効率化されて時間の余剰ができるので)
withコロナ&afterコロナでも、止まらないでほしい学校教育におけるICT環境の整備
学校が目指す子供像によくある「元気な子供・明るい子供」という言葉。
この言葉は、「教室でも積極的に手をあげて、大きな声で発言をすること」という行動をイメージさせると思います。
でも、果たして、そのような行動をとることを、画一的に子供全員に強制していいのか?
蓑手先生が、ICT授業を試行錯誤で実践していく中で気づかれた
「どんなコミュニケーションスタイルであっても、その子が得意な方法で自分を表現できるように、様々な手段を用意してあげることが、真の平等ではないだろうか」
という気づきは、本当に重要な気づきではないかと感じます。
ダイバーシティ時代に置いて、単一の子供像をスローガンとして掲げること自体も、もしかしたら見直しが必要なのかもしれませんね。
休校で学びがストップしている状況を打開するためにも、もちろん必要不可欠なICT環境整備ですが、今後の学校教育の学びの質を変え、日本の公教育を今よりも飛躍的に良いものにしていく可能性が、ICTにはある!!!!!!!(と思う!!)
このテーマ、賛否両論あって当然だと思います。
でも、少なくとも、これからまだ誰も見たことのない時代を生きていく子供達に、すでに世の中でスタンダードになっているデジタルリテラシーやITスキルを身につけさせることは、もはや必須事項ではないでしょうか。
ICTは(経済格差=教育格差)を乗り越える唯一の方法ではないだろうか
学習塾やピアノや空手まで、もうすでにほとんどの習い事が「オンライン化」しています。
そういう習い事は、アフターコロナ以降も「リアルorオンライン」が選べるようになり、通う手間(学年によっては親の送迎が必要なケースも)が削減される時代に、もう今すでになっていると思います。
↑の習い事をしている子は、zoomなどの使い方もあっさりマスターしているし、オンライン上の同期・非同期のコミュニケーションスキルもどんどん磨かれていきます。
つまり、学校以外の場で、デジタルリテラシーやITスキルの格差はすっごく進んでいる状況であり、それが教育格差に繋がりかねないのです!!!
また、人間関係的な理由で不登校(不登校気味も含む)になっている子も、実は全国にすっごくたくさんいます。
ICT環境整備は、そういった子たちにも、学びを届ける手段の一つになるわけです。
ICTは経済格差=教育格差の構造を乗り越える、唯一の方法だと、私は思っています。
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